自然療法の体質改善対策(体内毒素排出)

体内に毒素が入る経路と防ぐ方法

体内に毒素があると、身体のph値は「酸性」に傾きやすくなり、酸性の体は基本的に病気になりやすいとされています。そして、身体の中に毒素が入り込む経路には、口、鼻、目、耳、皮膚の5つがあり、それぞれの経路において対策が必要になります。
 

1. 毒素が口から入る経路と防ぐ方法

まず、口から入る毒素に対して自分自身でコントロールできる要素として、可能な限り自然界にあるナチュラルな状態の食べ物を、煮たり焼いたりなどの加熱を加えず、酵素を含んだ状態で食べることが重要であると言えます。また、現代の多くの農作物には、毒性が強い農薬や除草剤、抗生物質、成長ホルモン、化学食品添加物などが使用され、有害化学物質が大量に含まれています。有害化学物質は人体に多くの副作用を及ぼし、免疫力を低下させたり、老化の促進、身体のphバランスをアルカリ性から酸性にしてガンや糖尿病、心臓病、アレルギーなどの病気を引き起こす原因となるとされています。

 
さらに、これらの農作物の栄養価は数十年前の農作物と比較してはるかに低くなっているので、有機栽培されたオーガニックの野菜や果物に加え、余力があればサプリメントによる栄養摂取も行なった方が良いと言われているのです。

 
一方、口から入る食べ物で最も重要とされる「水」も、水の種類によっては毒素が体内に入る大きな原因となるので注意が必要です。とくに注意しておきたいのが水道水で、一部の国を除いてほとんどの国で水道水は飲料用として飲まないことを推奨されています。これは、水道水には基本的に塩素やフッ素化合物などの化学物質が含まれており、塩素は動脈硬化の原因物質、フッ素化合物は歯を硬化して脆くし、脳の働きにも悪影響を与える物質といわれ、両方とも非常に毒性が強い物質であると知られています。

 
口から入った物のなかで、毒素を含む水分は腎臓と肝臓を通じて尿道から排出され、毒素を含む食べ物は肝臓・胃・小腸を通じて腸から排泄されます。そのため、排泄サイクルを活発化させるサプリメントや日々適度な運動を行うなどが体内の毒素を出すことにつながります。とくに、排泄されず腸にとどまり続ける食べ物は、徐々に腐敗して毒素や悪臭を放ったり、毒素が血管に流れ出して深刻な病気を引き起こす原因にもなりえるので、注意が必要です。

 
自然療法的運動方法の種類
 

2. 毒素が鼻から入る経路と防ぐ方法

人体に悪影響を及ぼす毒素は、空気中から鼻を通じて取り込まれるので、大気汚染が問題になりやすい大都市や多くの工場が稼働している地域では、鼻から入る有害物質が多い可能性が考えられます。空気中の汚染物質の質や量は、住む場所によって決まってくるので、普段生活を送る場所の選択は大事になるかもしれません。なお、鼻から入った毒素は、肺を使って体外に排出されます。
 

3. 毒素が目から入る経路と防ぐ方法

災害や殺傷系映像のような感情が暗い方向へ揺さぶられるコンテンツ動画は、なるべく見ないように心がけると良いかもしれません。
 

4. 毒素が耳から入る経路と防ぐ方法

耳から入る音の振動も、体内に毒素が入る要因の1つと考えられており、一説には音の振動には生命活動を維持して育む性質を持つものと、人体に悪影響を及ぼすものの2種類があるようです。そして悪影響を与える音として、車のエンジン音や洗濯機・換気扇・目覚ましアラームなどが挙げられています。またアメリカ軍では、音の振動が人体に与える影響を研究し、人間の心理や生理的側面にダメージを与える兵器の開発に応用しているそうです。
 

5. 毒素が皮膚から入る経路と防ぐ方法

今や「経皮毒」という言葉でも知られるように、肌に付けたり塗ったりした物は体内に取り込まれることが分かってきています。とくに有害物質には分子量が非常に小さい成分が数多くあり、普段の生活で使用しているシャンプーやリンス、化粧品、日焼け止めなどの日用品を選ぶ際は、農薬を極力使用していない無農薬野菜やオーガニック食材を選ぶよりもシビアに考えないといけないとさえ言われる機会が多くなっている印象があります。実際、スイスのある研究機関の調査では、日焼け止めに含まれる最も主流の5つの成分や、脇の消臭に使うデオドラント・制汗剤に含まれる化学物質がガンの原因になるという調査結果が報告されているようです。

 
また、皮膚から入った毒素は、汗を通じて体外に排出されるため、日々運動やウォーキングすることによって自然に汗をかくサイクルを維持することを意識したいところです。

 
(参考文献: 病気にならない人は知っている / 幻冬舎,2006)
 

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